宝蔵院流槍術-現在に生きる槍の流派-最新HP
Hozoin-ryu sojutsu, the art of the spear
宝蔵院流槍術のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。宝蔵院流槍術は、約470年前、奈良・興福寺の子院である宝蔵院の院主・覚禅房胤栄が創始した十文字鎌槍を使う槍術の流派です。
宝蔵院流槍術の特徴は、「円錐・入身・鎌」の3本柱にあります。当流は、他の槍術に比べて「細く・短い」槍を使います。それは槍の中の『小太刀』と言えるでしょう。「冠」や「囲い」という技に表わされる『円錐の理』を使い、相手の攻撃をはじくのではなく、円錐を使って受け流し、それと同時に入身を使って間を詰めていく攻防一致に極意があります。そこに、鎌(十文字槍)を駆使した多彩な攻防(技)を組み合わせることにより、江戸時代を通し無敵と謳われました。 以上のように、当流は、長い歴史と伝統を持つ古流武術であり、完成され芸術の域にまで高められた技そのものに大きな魅力があります。すさまじい気迫と掛け声で周りの空気が一変する様子や、お互いの激しい攻防から繰り出される技の応酬など、間近で稽古・演武をご覧になると、ご自身がタイムスリップしたような感覚に包まれ、まるで戦国・江戸の武士たちの息遣いまで感じられるのではないかと思います。 当流ではこうした稽古を行っているだけでなく、真槍など「本物の槍」に触れる体験、伝書・古文書など先師の息吹に触れる体験、後進を育て技と心を継承していくことで未来へと繋げていく「こども槍術教室(文化庁)」など、様々な価値を追求しています。仲間とお互い競い合い、共に成長し、皆で深めていければと切に願っております。