Hozoin-ryu sojutsu, the art of the spear

宝蔵院流槍術の魅力

 宝蔵院流槍術には、数多くの魅力があります。一つは、安土桃山時代から現代にまで続く、長い歴史があることです。そこには、戦国・江戸・近代という時代の変遷を経ても揺るぐことのない技術体系の骨格があり、一方では状況に緻密に対応するため、時代に応じて多様な変化をみせていることです。受け継がれた理(ことわり)や教えは、現代社会でもそのまま通じる価値ある教訓ともなっています。また、寺領を治め、槍術(鎌術)を承継するという、一種、政治的な歴史面をみても、幾たびの危機があり、これを複数の家・一族によって繋いでいくドラマもあります。
 さらには、宝蔵院流槍術で使用する十文字槍を打つ(製作する)鍛冶師の存在も重要です。当流を採用した藩では大和の国から十文字槍を打てる鍛冶師を招くという興味深い歴史があり、真槍や拵(こしらえ)は美術工芸品的な魅力に満ち溢れています。
 こうした様々な当流の魅力を大きく次のようにご紹介いたします。この奥深さを、ぜひ、感じていただけたら幸いです

本物を体感する

  • 真槍・拵(こしらえ)
  • 仲間と共に成長する
  • 本物の技に触れる

歴史の継承とその重み

  • 古(いにしえ)の誘い
  • 先師に想いを馳せて

未来へつなぐ取り組み

  • 後進を育てる
  • 道具の修繕
  • 自然と共に