「着到殿」とは

本殿に向かう時、参道の左にあるのが「着到殿」

今回、演武会場としてお借りした「着到殿」について、パンフレットを作って配りました。

「着到殿」は1200年以上前から続く、天皇陛下からの勅使をお迎えして「着到之義」を行う聖域です。この建物は平安時代初期916年に建立され、室町時代の1413年に全く同じ形で造替され、600年以上を経て重要文化財に指定されています。

パンフレット左下、黒衣の方は現在の宮内庁掌典職員、勅使の方です。

春日大社にお参りになる方はぜひ、「着到殿」もご覧になってください。

第一回 春日大社 奉納 日本古武道大会 (裏)

今回の大会での準備、撤去作業などの写真を紹介します。

演武会場での準備中

演武会場として貸していただいた「着到殿」は重要文化財です。普段は中に入れません。
屋根のある砂利敷での演武も珍しいかもしれません。

当って割れると危ない蛍光灯をはずしました。蛍光灯器具も紐で釣ってあります。文化財は簡単に釘やネジを付けられないからだと思います。

柱や壁などに当たらないような演武にして頂くようにお願いしていました。

我々宝蔵院の槍もそうですが、薙刀、木刀、杖など各流派の方々もどのような演武にするかを悩まれたと思います。

参拝に向かう列も、ちょっとした時代祭りのようです。
もちろん参加者の受付・会場案内などの業務も、日本古武道振興会の関係者で行いました。

参道からの様子

この日、時折雨が降る高温高湿度の為、参拝の方は少なめのように感じましたが、外国からの参拝・観光客の方が、演武はもちろんですが、出番待ちの羽織袴に刀を腰に差した方を見て写真を嬉しそうに撮っていた姿が印象に残りました。

第一回 春日大社 奉納 日本古武道大会 (表)

集合写真 B班

「第1回春日大社日本古武道演武大会」が、令和5年(2023年)7月9日に開催されました。

今回は参加団体・人数が多く、一度で参拝できない為にA班、B班の二回に分かれての参拝です。宝蔵院流槍術はB班です。

演武会場は「着到殿」(重要文化財)でした。

まずは、本殿の方向に「礼」
花山院弘匡 宮司

何気なく座って下さっているこの方は、春日大社の神職のトップ、宮司の花山院弘匡さんです。お忙しいのに暑い中、長時間お付き合いくださいました。